システムのバックアップとリストアの方法
バックアップの必要性
システムのバックアップとデータのバックアップ
バックアップの範囲
バックアップ・セット
保管場所
実践です

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■バックアップの必要性
Windowsは壊れます。
壊れることを恐れてはいけません。壊れたら直せばいいのです。
直すための準備、それがバックアップです。大事なものをあらかじめ確保して保管しておくのです。

パソコンをはじめたら、最初におぼえなければならないことが2つあります。
ひとつは自分の身の守り方です。
個人情報の保護、ウィルス対策、クラッカーへの警戒などです。
これらについてはいろいろ情報があるので、そちらを参照してください。

他のひとつがバックアップです。
データという財産やシステムという環境を守ることです。
この項ではシステムのバックアップについて説明します。
■システムのバックアップとデータのバックアップ
バックアップには大きくわけて2つの種類があります。
システムという言葉を少し広く捉え、Windowsが問題なく稼動し、スクリーンリーダーが問題なく話し、よく使うプログラムが問題なく動く状態としましょう。
こうした環境を簡単に再構築できるよう確保・保全しておくことが、システムのバックアップです。

一般ユーザーなら、Windowsが壊れたら、WindowsのCDROMから再インストールすればいい話です。でも、インストール中は音声化できません。視覚障害者にとってWindowsのインストールは一苦労です。
スクリーンリーダーが問題なく稼動する状態でWindowsを保管しておき、Windowsが壊れたとき、簡単な操作でそれを再現できたら便利ですよね。それがシステムのバックアップです。システムのバックアップが視覚障害者にとってがとりわけ重要になってくる理由です。

データというのはあなたが作成したり、集めたファイルのことです。
データは、通常、システムとは別個にバックアップします。
そのほうが融通が利くからです。データのバックアップは、単なるファイルのコピーでも大丈夫です。簡単です。効率的な方法は、さまざまなところで書かれていますので、ここでは触れません。
この項ではシステムのバックアップについて説明します。
■バックアップする範囲
システムは起動ドライブにあります。
通常はCドライブです。
起動ドライブをそのままそっくりバックアップしてしまうのが普通です。
■バックアップ・セット
これはデータのバックアップでも同じですが、基本的には、バックアップしたデータの塊(セット)を2つ確保します。
いまバックアップしたものと、もうひとつ前にバックアップしたものです。
たとえばフロッピーにバックアップする場合を考えます。
フロッピーを2枚用意し、交互にバックアップデータを書き込むようにすれば、いいわけですね。

これは基本的にシステムのバックアップでも同じです。 一度しか書き込めないメディア、たとえばCDRにバックアップデータを焼いたときは、今焼いたデータ以外に、少なくともその前に焼いたデータも残しておくようにしてください。

視覚障害者のシステムのバックアップではさらに、基本セットというべきバックアップを確保しておくのがよいと思います。
すなわち、Windowsとスクリーンリーダー、そしてあとはせいぜいメーラーとエディッタぐらいがインストールされたシステムをバックアップしておき、これについては永久保存するのです。そして、これを、一般ユーザーのWindows CDROMからのインストールに代えるわけです。
PCを使っていると、ドライブ構成やディレクトリ構成をいろいろ変えたくなります。そうしたとき、この基本バックアップを復元すれば、そこからまったく違った環境をあらたに構築できます。
もし新たにWindowsをインストールし、スクリーンリーダーを組み込む機会があれば、その初期段階で、それを基本セットとしてバックアップしておくことをお薦めします。
■保管場所
バックアップしたデータは、もとのデータと同じ場所においてはいけません。
Cドライブのシステムのバックアップを、同じハードディスク上にあるDドライブにおいてはいけません。ハードディスクが壊れたら、システムと同時に、バックアップデータも取り出せなくなります。
Cドライブのシステムのバックアップは、別のハードディスク、または別の機器上に保管するのが原則です。
CDRもしくはCDRWに焼くのがいいかもしれません。落雷などの事故に強く、システムの復元(リストア)もやりやすいです。
MOやDVDに保管する方法もありますが、システムをリストアしなければならなくなったとき、まずそのMOやDVDを使える状態にしなければなりません。視覚障害者が単独でリストアをしようとした場合に、その作業に困難を伴うことが多いです。
この項では、基本的にCDR/RWにバックアップデータを保管することとし、視覚障害者が単独でリストアできる道を探ります。
■実践です
大きくわけて2つの方法を紹介します。
ひとつは市販ソフトを使う方法です。
こちらはお金が少しかかりますが、簡単です。その代わり、「おもしろみ」も少ないでしょう。パソコンをノートと鉛筆、つまり完全な道具と割り切っているなら、市販ソフトを使うのがいいです。不安は絶無ではないものの、ま、一応、安全確実です。

もうひとつの方法は、インターネットで公開されているプログラム、オンラインソフトを使う方法です。
無償で使えるものもあれば、少しお金を出さなければならないものもあります。
こちらはお金よりも知恵と労力を使いたい人、パソコンにおもちゃのような魅力を感じている人にお勧めです。そして、ネット上のプログラムを使う経験を蓄積することで、パソコンの知識が自然と増え、あなたのパソコンライフがより楽しいものになるだろうことは間違いありません。
市販ソフトを使う人も、機会があればこちらの方法で遊んでみてください。

【市販パッケージソフトを使って】
B's Recorder GOLD
HD革命バックアップ4


【オンラインソフトを使って】
D2Fを使う
DDDumpを使う
番外:Partition-Savingを使って


PCは自己責任の世界です。
ここに書いてある方法を実行して万一なんらかの損害が出ても、ページ作成者はいっさい関知しません。