書籍詳細「視覚障碍をもって生きる できることはやる、できないことはたすけあう」

視覚障碍をもって生きる
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書誌情報

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書名 視覚障碍をもって生きる できることはやる、できないことはたすけあう
著者名 栗川治著
出版者 明石書店
出版年 2012.07
価格 2,992円
ページ数 396p
ISBN 978-4-7503-3632-9
4-7503-3632-7
NDC分類 369.27
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内容、書評など

著者・出版者からの内容紹介

(明石書店 2012年7月18日)
中途失明の予感におびえながらも大学生活を謳歌し高校教員になった著者が、やがておとずれた中途失明の困難をどう乗り越えたか。授業や生徒指導での取り組みや趣味の合唱やマラソンなど、できることはやる、できないことは助け合いながらのチャレンジの連続。

目次


 まえがき
第一編 視覚障碍をもって生きる
第1章 障碍をもって働く
 1 心と社会のバリアフリー――父と私が歩んだ職業への道
 2 白い黒板
 3 障碍があっても支援があれば働ける!?――多彩な教職員が織りなす豊かな学校作りを
第2章 授業と学級
 1 授業
 2 学級担任
第3章 生徒との関わり
 1 生徒指導
 2 ボランティア部
第4章 読み・書き
 1 読み書き獲得への先人たちの苦闘
 2 授業の準備(1)――教科書などの点訳
 3 授業の準備(2)――教材研究、教材作成
 4 成績処理、文書作成
 5 希望としての障碍――五感で開く可能性
第5章 歩行
 1 白杖で歩く
 2 危険な道
 3 街を歩く
第6章 合唱
 1 音楽を聴く
 2 歓喜の歌
 3 高校生とのハーモニー
 4 遙かな友に
 5 「再結」の喜び
第7章 ランニング
 1 熊林さんとのペアランニング
 2 苦難の97年、逆風に向かって走る!
 3 フル、ハーフ、駅伝に初挑戦――さらば花粉症、体重10キロ減
 4 新たな至福
 5 力を出し切った新潟マラソン
 6 ランニングを通して思うこと
第8章 生活と趣味
 1 朝――計る
 2 スポーツやゲームを楽しむ
 3 演劇を鑑賞する
第二編 障碍者制度改革と政権交代
第1章 革命的な推進会議の構成と権限
 1 はじめに
 2 構成員が示す推進会議の「革命」性
 3 権限と目標が示す「主客転換」
第2章 政権交代の熱気の中で推進会議の議論が始まる
 1 政権交代と障碍者制度改革の体制づくり
 2 なぜ障碍者制度改革だけが初心を貫けたのか
 3 推進会議の進め方
 4 基本的な論点の論議
第3章 広範で多種多様な当事者の意見
 1 関係団体からのヒアリング
 2 逆流を始めた福祉政策
第4章 官僚の巻き返しで問われる政治主導
 1 文部官僚などの巻き返しが始まる
 2 政治家がその気になれば、かなりのことはやれる
第5章 政権激震の中で第一次意見が閣議決定される
 1 政権激震の中での取りまとめ
 2 燦然と輝く「第一次意見」
第6章 泥まみれの改革
 1 政権の方向転換と旧勢力の巻き返し
 2 障害者基本法の改正
第7章 「障碍者の問題」から「社会の課題」へ
 1 障碍者制度改革の成果  2 残された課題
 3 おわりに――今後の展望
 注・参考文献
 あとがき

著者プロフィール


栗川 治(クリカワ オサム)
 1959年、新潟市生まれ。早稲田大学第一文学部哲学専攻卒業。20歳代後半で失明。全国視覚障害教師の会事務局長、「障碍」を持つ教師と共に・連絡協議会事務局長などを務める。第45回NHK障害福祉賞などを受賞。現在、新潟県立新潟西高等学校教諭。著書に『異彩はバリアフリー――視覚障害教師が「障害」を問う』(新潟日報事業社、1996年)がある。
Copyright(C)2007 杉田 正幸(Masayuki Sugita)